志望動機

あなたが設備保全の転職を考えていて、履歴書や職務経歴書などの書類を作成するとします。ここであなたを悩ませるのが「志望動機」です。

それはあなただけではありません。多くの転職希望者が同じように悩んでいます。

 

それが証拠には、ネット上に「志望動機の書き方」を相談する書き込みが多数あり、同時に作成ノウハウ記事が多数公開されています。

中には設備保全に特化した、「設備保全の志望動機の書き方」なる記事まであります。親切に例文までいくつか載っています。(当サイトも全く同じコンセプトですが)

今回は志望動機について少し掘り下げて考えてみたいと思います。

 

志望動機は接点探し

先ほど、ネット上には志望動機の書き方、ノウハウが沢山公開されていると書きました。例文も出ているとも書きました。

しかし、そうしたネットで公開されているノウハウ、例文はどうも私的には違和感があります。私が面接官なら、こんな志望動機では印象に残らないし、採用したいとも思えません。

 

実際には私が面接官をやっているとき、多くの応募者がそのネットに公開されている例文に似た志望動機を語っていたのは事実です。

無難と言えば無難ですが、他の応募者との差別化もなく印象にも残らない、誠にがっかり残念な志望動機がほとんどでした。

 

そもそも志望動機に絶対的なモデルはありません。こう書けば絶対に合格出来る、なんてノウハウもありません。

 

しかし志望動機として絶対に書いてはいけないことはあります。

例えば、

●給料が高そうだから。

●残業や休日出勤がなくて楽そうだから。

●大企業でネームバリューがあるから。

●家から近くて通勤が楽だから。

 

こんな理由を志望動機に書く人はまさかいないと思いますが、一発アウトです。

このようにNG志望動機はすぐに思い浮かびますが、ではお奨め志望動機はどう書けばいいでしょうか。

 

例えば、志望動機作成のノウハウ集でよく見かけるのは、

●企業とあなたの接点を見つける。

●業界や職種とあなたの接点を見つける。

こうしたことが必ずと言っていいほど出てきます。

 

確かにこれは大事な視点だと言えます。

「なぜわが社を選んだのですか?」

と言う問いに対する答えが志望動機なのですから、この業界、この企業を選んだ理由を明確に答える必要があります。

その答えとして業界や企業との接点を探し、志望動機にしようとする訳です。

 

でも今回私があなたにお伝えしたい志望動機の書き方は、もっと基本的な方法です。

キャリア採用だろうが新卒採用だろうが、もっと言えば未経験者だろうが既卒者だろうが、どんな人にも共通して言える志望動機の基本です。

 

志望動機の基本形

志望動機の基本とは、あなたがいかに設備保全、メンテナンスと言う仕事が好きか、遣り甲斐を感じているか。

そして、この先設備保全やメンテナンスの仕事を通してどんな人生を目指しているのか。活躍の場をどう考えているのか。

これが設備保全、メンテナンスの志望動機の基本形です。

 

これは考えてみれば当たり前です。企業は設備保全、メンテナンスの求人をしているのですから、応募者としてはこの仕事にどれだけの思い入れがあるかを語る必要があります。

まずはなぜ設備保全の仕事に応募したのか、そこを話すのです。

 

あなたにとって設備保全で果たしたい夢は何か?どんなエンジニアになりたいのか?どれだけ活躍の場を広げ、どこまで技術を高めたいのか。

そうしたエンジニアとしての夢や希望を語るのです。あなたの目指す設備保全の形を語るのです。

 

そして、

「この夢や希望を実現するために御社で働きたいと思いました。」

と続けるのです。ここからがあなたと企業の接点の話になります。

 

この接点の話になると、

「私の〇〇の知識や経験が、御社の▽▽工場で必ずお役に立てるものと確信しています。」

と言うように、企業にとって自分が貢献できる、プラスになることをアピールせよ、多くのノウハウ集ではそう指摘しています。

 

それは、応募した企業の役に立てる、貢献できる、だから応募しました、と言うストーリーです。

これはこれで間違いではないのですが、企業のプラスと同時にあなた自身にとってどんなプラスがあるのか、それをまずは語って欲しいのです。

 

企業にとってのプラスよりあなたにとってのプラスを先に熱く語るのです。あなたにとってのプラスが大きく、熱いほど企業にとってのプラスもまた大きなものになります。

企業にとってのプラスにがより強固なものになります。説得力が増します。

 

女性3

 

 

面接で語る志望動機の例

色々と抽象的に分かり難い話をしてきました。でも私が言いたいことはいたって単純なことです。

ここで分かり易く例を出して説明したいと思います。

 

あなたはある自動車部品を作っている企業の設備保全の求人に応募しました。その面接で、志望動機を質問されました。

そこであなたは志望動機を3つのステップで語ります。

 

ステップ1:いかに設備保全の仕事が好きかを語る

私は子供の頃から機械いじりが大好きで、身近にあった時計、ラジオ、掃除機など片っ端から分解しては中の構造を調べて親に叱られていました。

とにかく色んな機械に興味があって、機械いじりをしていると時間を忘れてしまうほど幸せでした。

 

大学も工学部の機械科を卒業し、地元の部品工場で保全の仕事に就きました。そこで設備保全の基礎から学び、機械保全技能士の2級をとりました。現在は1級を目指して勉強中です。

 

大好きな機械いじりを仕事にすることが出来、遣り甲斐のある、とても充実した毎日を送ることが出来ました。この仕事が自分には合っている、一生の仕事にしたいと思っています。

 

ステップ2:なぜ今の会社を辞めて応募したのか

私は設備保全の仕事をもっと極めたいと思っています。もっと保全技術を磨き、知識も増やし、そして難しい設備を扱ってみたいと思います。

 

今の会社では新規の投資もほとんどなく、同じ設備、同じ技術から抜け出ることが出来ません。私はもっと高度な技術に挑み、それを自分のものにしたいと希望しています。

 

御社ではこの3年間に新工場を建て、新商品の生産ライン構築に向けて新規設備も導入されています。しかも最先端の技術を集めた商品なので、きっと生産設備も最先端の技術を集めたものに違いありません。

 

私はそんな新しい技術を導入した設備と関わってみたい、自分のスキルを磨きたい、そう思って御社に応募しました。御社なら自分の設備保全の夢が叶うと思いました。

 

ステップ3:企業にどんなプラスがあるのか

むろん、私が御社に応募したのは自分の夢が叶うからだけではありません。機械保全技能士としての自分の知識や技術がきっとお役に立てると思ったからです。

 

設備の保守保全はむろん、新規設備の導入、立上げ、保全規格の作成と運用、それに既存設備の改善、改造にも参画できると思います。

 

とまぁ、こんな感じです。私がお奨めしたい志望動機の形はこの3段階です。

志望動機を語るとき、ステップ1から始める人は少ないと思います。大抵はステップ2から始めます。しかし、ステップ1があってこそ、ステップ2が伝わり、ステップ3へとつながるのです。

 

女性2

 

履歴書に書く志望動機の例

先程の例は面接で話す場合の例です。では履歴書に志望動機を書く場合はどんな内容にすればいいでしょうか。履歴書の書式にもよりますが、せいぜい書ける文字数は180字程度です。

要点のみ簡潔に書かないと読み手に伝わりません。例えばこんな志望動機です。

 

『私は子供の頃から機械いじりが大好きで、現在保全の仕事に就き機械保全技能士の2級を取得、1級を目指して勉強中です。

私は設備保全のスキルをもっと磨き、今より高いステージを目指しています。御社の最先端の工場、製造ラインならその希望が叶うと思いました。

同時に機械保全技能士として保守保全はむろん、設備の導入、立上げ、改善、改造にも寄与できると思います。』

 

これで172文字です。短い中にも自分の将来に対する希望、熱い想いをにじませることが大切です。

 

まとめ

今回は設備保全、メンテナンスの転職における志望動機の書き方について私の考えを記事にしてみました。

私自身、エンジニアのキャリア採用の面接は200人以上経験しています。その全員に志望動機を質問しました。正直、志望動機はどの応募者も似たりよったりが多かったのです。

 

しかし、中にはキラリと光る志望動機を語ってくれた応募者もいました。それが今回、紹介した志望動機の基本形に準じたものだったのです。

いかに設備保全、メンテナンスと言う仕事に遣り甲斐と愛着を持っているか、熱く伝わってくる志望動機でした。

志望動機に絶対的な正解はありません。あなたの採用して欲しいと言う熱意が伝わる志望動機があなたにとっての正解です。