電気工事施工管理技士

せっかく苦労して電験に合格しても、勤務先の事情で電気主任技術者に専任されず、不満を抱える人は大勢います。

あるいは、資格取得の価値を分かってもらえず、給料が安い、仕事がきついとこぼす人もいます。

かつて私が勤務していた半導体工場の同僚にもそんな電験合格者がいました。

給料は安いし、ちょっと仕事が暇になるとすぐに工場周辺の清掃活動に駆り出されると文句ばかり言ってました。

 

もし、あなたが同じような境遇なら、転職をめざすのもありでしょう。

あなたの会社では満足な条件で働けなくても、転職市場を広く見渡せば好条件の求人は多くあります。

電気事業法による電気主任技術者に専任されなくても、電気系エンジニアとして生産技術や設備保全などの仕事で活躍することも可能です。

 

まずは電気主任技術者の求人を多く抱える転職エージェントから情報を入手してください。

転職のプロであるキャリアアドバイザーは業界情報、企業情報に精通しています。あなたのキャリアに最適な求人を提案してくれます。

私自身は転職エージェントを利用して転職した経験はありません。しかし、その逆はあります。

長く半導体工場でモノづくりエンジニアの採用に関わってきました。

人材紹介会社を利用して多くのエンジニアを採用した経験があります。

そんな私の経験もまじえて、電気主任技術者のキャリアを活かせる転職エージェントを7選紹介したいと思います。

すぐには転職しない人も、将来に向けてこの記事を参考にして頂けたらと思います。

電気主任技術者の転職市場動向

大手転職エージェントで「電気主任技術者」をキーワードに求人検索をした結果を2018年と2022年で比較してみます。

●2018年7月➡2,333件

●2022年2月➡4,472件

*リクルートエージェント・doda・メイテックネクスト・パソナキャリア・リクナビNEXTの5社合計による。

電気主任技術者の求人件数は、転職エージェント5社合計で2倍近く増えています。

 

また、中・長期的なデータとしては、『産業構造審議会 保安・消費生活用製品安全分科会 第16回電力安全小委員会 』(平成30年3月12日)があります。

このデータによると、2045年に向けて第3種電気主任技術者は保安業界で4,000人が不足第2種電気主任技術者は再生エネルギー分野で人材不足が発生とされています。

ネット上で見られる電気主任技術者の需要に関する記事は、このデータが最も多く引用されています。

 

こうしたデータから、電気主任技術者の転職市場における需要は多く、この先も求人が大きく減少することはないと予想されます。

電気主任技術者の転職におすすめの転職エージェント

電気主任技術者の転職におすすめの転職エージェントサービスは以下の7選です。

いずれもモノづくりエンジニアにおすすめの転職サービスであり、電気主任技術者の求人も多く抱えています。

技術の分かるエンジニア出身のアドバイザーもいるし、メーカーとの太いパイプもあります。

中にはモノづくりエンジニアに特化した転職エージェントも含まれています。

ぜひこの記事を参考に、あなたが使いやすい、利用価値あり、と思うサービスを選んでください。

おすすめの転職エージェント7社

マイナビメーカーAGENT (略:マイナビ)

リクルートエージェント(略:リクルート)

doda

メイテックネクスト(略:メイテック)

パソナキャリア(略:パソナ)

リクルートダイレクトスカウト(略:ダイレクト)

リクナビNEXT(略:リクナビ) 

*エージェント名をクリックすると、サイト内の詳しい解説記事にリンクしています。

リクナビNEXTは転職サイトでエージェントサービスではありません。しかし電気主任技術者の求人件数が多く、利用者もダントツなので取り上げました。

転職エージェントサービスの選び方

電気主任技術者の転職で、転職エージェントサービスを選ぶ基本は次の5つです。

①年収

②求人件数

③業界・業種

④勤務地

⑤サポート内容         

 

では、1つずつ詳しく解説します。

①年収から転職エージェントを選ぶ

電気主任技術者の年収についてはネット上にいくつかのデータが出ています。

【電気主任技術者の平均年収データ】


●400万円~550万円(翔泳社アカデミー)

●400万円~500万円(建設転職ナビ)

●350万円~500万円(ユーキャン)

350万円~550万円が平均的な、最も多い年収となっています。

大手転職エージェントの電気主任技術者の求人を見ても、400万円~600万円辺りが平均的な予定年収です。

 

ただし、リクルートダイレクトスカウトはハイクラス限定の転職エージェントだけあって、他のサービスより高額年収の求人が多いです。

予定年収1000万円クラスの求人がずらり並びます。

転職の主な目的が年収アップであれば、まずはリクルートダイレクトスカウトの登録をおすすめします。

リクルートダイレクトスカウト2

年収が高い分、求められる能力、スキルもまたハイクラスです。

単にエンジニアとしての能力だけでなくプロジェクトマネージメント、システムの企画・構築、技術提案、顧客コンサルなどの能力が要求されます。

目安として、現在の年収が600万円以上あって、更にステップアップしたい人におすすめの転職エージェントです。

リクルートダイレクトスカウトに登録する(無料)

 

また、マイナビメーカーAGENTも求人件数は少ないですが、高額年収の求人比率が高いです。

関東圏で転職希望の20代~30代の人には絶対のおすすめです。

マイナビメーカーAGENT

マイナビメーカーAGENTに登録する(無料)

②電気主任技術者の求人件数から転職エージェントを選ぶ

電気主任技術者の各転職エージェントごとの求人件数は以下の通りです。

【電気主任技術者の求人数】

転職エージェント 求人件数(件)
①マイナビメーカーAGENT
②リクルートエージェント 1,559
③doda 1,598
④メイテックネクスト 209
⑤パソナキャリア 294
⑥リクルートダイレクトスカウト 1,266
⑦リクナビNEXT 461

*2022年2月調査。求人件数は調査時期によって増減します。

*マイナビメーカーAGENTの求人件数は公式サイトにてご確認ください。

リクルートエージェントdodaは求人件数が国内最大級であり、電気主任技術者の求人もまた断トツに多いです。

地域性や年齢の壁、経験の壁などで思うように求人が見つからない人はぜひ、この2つの転職エージェントを利用してください。

 

まずは求人件数の多い転職エージェントで選択肢を確保することが転職活動の基本です。

求人件数が多ければ、その業界や職種、企業、転職市場動向に詳しいキャリアアドバイザーがいます。

 

あなたが求人探しに困ったら、まずはこの2つの転職エージェントに登録してください。

リクルートエージェントの公式サイトを見る

dodaの公式サイトを見る

③業界・業種から転職エージェントを選ぶ

各転職エージェントサービスの電気主任技術者求人は、どんな業界や業種が多いのか調べました。

あなたが転職を希望する業界はどのエージェントサービスに求人が多いのかチェックしてください。

 

【電気主任技術者の求人が多い業界】

転職エージェント 電気主任技術者の求人が多い業界
①マイナビメーカーAGENT 設備管理・メンテ、メーカー、プラントエンジニア
②リクルートエージェント ゼネコン、不動産管理、メーカー、プラントエンジニア
③doda 設備管理・メンテ、ゼネコン、メーカー、プラントエンジニア
④メイテックネクスト 電子・半導体、プラントエンジニア、メカトロ
⑤パソナキャリア メーカー、環境・エネルギー、ゼネコン
⑥リクルートダイレクトスカウト 不動産管理、環境・エネルギー、プラントエンジニア・メーカー
⑦リクナビNEXT 建設、プラントエンジニア、メーカー

*2022年2月調査。求人件数は調査時期によって増減します。

*エージェント名をクリックすると、サイト内の詳しい解説記事にリンクしています。

業種、業界の分類方法は転職エージェントによって異なるのですが、まとめると以下のような7種の業種・業界からの求人が多いと分かります。

●ビルメンテナンス

●生産技術・設備保全(メーカー)

●火力・原子力発電所

●再生可能エネルギー業界

●電気保安業界

●プラントエンジニア

●施工管理

この7種が電気主任技術者のキャリアを活かす主な転職先となります。

それぞれの転職先の解説と、利用すべき転職エージェントの紹介はこの記事の後半で解説します。

➡電気主任技術者のキャリアが活かせる7つの転職先

④勤務地から転職エージェントを選ぶ

各転職エージェントサービスで、勤務地を関東東海関西その他の4つに分けて、それぞれのエリアに電気主任技術者の求人がどのくらいあるかを調べました。

 

【勤務地別の電気主任技術者求人件数】

転職エージェント 関東 東海 関西 その他
①マイナビ
②リクルート 645 182 284 500
③doda 691 268 324 688
④メイテック 71 46 44 50
⑤パソナ 84 49 61 109
⑥ダイレクト 516 166 219 453
⑦リクナビ 145 103 125 159

*2022年2月調査。各転職エージェントの名称は短縮しています。

*マイナビメーカーAGENTの件数は公式サイトにてご確認ください。関東が中心となっています。

表からお分かりのように、どの転職エージェントサービスも求人は60%~75%が関東、東海、関西に集中しています。

このエリアで電気主任技術者の転職先を探すなら、選択肢は十分確保できます。

マイナビメーカーAGENTは特に関東エリアにサポートが充実しています。関東で電気主任技術者の転職先を探すならぜひ登録してください。

マイナビメーカーAGENTに登録する(無料)

 

あなたが関東・東海・関西以外のエリアで転職先を探すなら、リクルートエージェントdodaの2社は必ず登録してください。

その他の比率は少なくても、求人件数そのものは他のサービスよりずっと多いです。

また、ハイクラス求人限定になりますが、リクルートダイレクトスカウトにもその他のエリアに求人が多くあります。

リクルートエージェントに登録する(無料)

dodaに登録する(無料)

⑤転職エージェントのサポート内容から選ぶ

何と言っても転職エージェント選びで重要なのはサポート内容です。

ここで紹介したモノづくりエンジニアにおすすめの転職エージェント7選は、それぞれに特色のあるサポートを提供してくれます。

詳しいサポート内容は下のリンクからご覧ください。

●7つの転職エージェントのサポート内容を確認する

モノづくりエンジニアにおすすめの転職エージェント

 

あなたが使えそうだと気に入った転職エージェントが決まったら、公式サイトに無料登録してさっそく求人情報を入手してください。

●無料登録して求人情報を入手する

 

モノづくりエンジニアの転職に強いだけあって、電気主任技術者の求人も豊富です。東京、神奈川、千葉、埼玉で転職を希望する20代~30代におすすめの転職エージェント。

 

電気主任技術者の求人が1,500件以上。国内最大級の求人件数で選択肢は十分、チャンスが広がる。

 

電気主任技術者の求人が1,500件以上。転職者満足度No1サービス(電通バズサーチ調べ)、迷った時はまず登録すべき鉄板サービス。

 

電気主任技術者の求人が300件。 2019年~2022年、オリコン顧客満足度調査「転職エージェント第1位」獲得。転職が初体験でも安心。

 

電気主任技術者の求人が200件以上。エンジニアの転職支援実績No.1。エンジニアに特化した転職支援サービス。

 

電気主任技術者の求人が約460件。会員数1,000万人(2020年3月)、転職サイト会員登録率No.1。マイペースで自由に利用できる。

 

電気主任技術者の求人が1,200件以上。ハイクラス限定のヘッドハンティングサービス。転職市場での評価が分かる。

 

未経験者でも電気主任技術者の求人に応募できるか

電験に合格したけど、まだ電気主任技術者としての実務経験がない。

そんな人が電気主任技術者の求人に応募することは可能でしょうか?

 

大手転職エージェント7社の求人を調べてみると、

『全くの不可能ではないが、応募できる求人は全体の数パーセントにすぎない』

と言う、未経験者には非常に厳しい現実があります。

 

初心者お断り

 

各転職エージェントで「電気主任技術者+未経験者」の求人検索を行った結果が次の表です。

 

【未経験者が電気主任技術者の求人に応募できる割合】

転職エージェント 電気主任技術者の求人 未経験者歓迎
①マイナビメーカーAGENT
②リクルートエージェント 1,559   224 (14.4%)
③doda 1,598   49 (3.1%)
④メイテックネクスト 209    0  (0.0%)
⑤パソナキャリア 294     56 (19.0%)
⑥リクルートダイレクトスカウト 1,266      0 (0.0%)
⑦リクナビNEXT 461   109 (23.6%)

*2022年2月調査。求人検索機能を使って調べた結果。時期によって件数が増減します。

マイナビメーカーAGENTの未経験者歓迎案件は全体の1%以下です。

この表を見ると、リクルートエージェント、パソナキャリア、リクナビNEXTは未経験者でも応募可能な求人が多くあります。

しかし、実際に求人を1つずつ見て行くと、未経験でも応募可能なのは5%~10%程度です。正直、検索精度があまりよくありません。

 

これらの未経験者歓迎の求人でも、応募が可能と言うだけで採用のハードルは高いです。当然、経験者の方が優遇されます。

特に電気エンジニアとして募集しているプラントエンジニアや設備保全の求人では、いくら資格を持っていても現場の実務経験がないと採用は難しいです。

 

なぜなら、こうした職種では必置資格の価値より、電気エンジニアのキャリアの価値の方が高いからです。

必ずしも求人と同じ業界や業種、職種でなくてもいいのですが、何らかのモノづくりエンジニアとしてのキャリアが必要です。

電気主任技術者の資格・キャリアが活かせる7つの転職先とは?

大手転職エージェントの求人情報から、電気主任技術者の資格、キャリアが活かせる求人として7つのジャンルを紹介します。

その7つのジャンルは電気主任技術者としての求人と、電気系エンジニアとしての求人の2通りに分かれます。

①電気事業法による電気主任技術者としての求人

電気主任技術者として専任され、事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督を行う。
②電気系エンジニアとしての求人

電気系のエンジニアとして設備保全や設計、生産技術などの職種で幅広く活躍する。
電気主任技術者の資格・キャリアが活かせる7つのジャンル

①ビルメンテナンス業界(電気主任技術者)

②設備保全・生産技術(電気系エンジニア)

③火力・原子力発電所(電気主任技術者)

④再生可能エネルギー業界(電気主任技術者)

⑤電気保安業界(電気主任技術者)

⑥プラントエンジニア(電気主任技術者電気系エンジニア)

⑦施工管理(電気主任技術者)

以上の7ジャンルです。

では、1つずつ詳しく解説します。

 

ビルメンテナンス業界

■求人件数が多くて未経験者歓迎もあり。実務経験と第二種以上の資格があれば有利。

ビルメンテ

ビルメンテナンスとはどんな仕事なのか?

ビルメンテナンスは大型商用施設高層ビルホテル病院マンションなど、様々なビルや施設の電気設備のメンテナンスを行う仕事です。

中には電気設備のメンテナンスだけでなく、設備の導入から設置運用、その後の改善改良といったかなり業務範囲が広い求人もあります。

こうしたビルのメンテナンスを請け負う企業は数多く存在し、このジャンルは電気主任技術者の受け皿としてしっかり確立されています。

求人件数も電気主任技術者を募集する求人の中では多いジャンルに属し、あなたの選択肢は十分あります。

主な求人企業はどこか?

主な求人企業としては大手不動産会社ビル管理やメンテナンスの請負企業、エレベーターや空調機などのビル設備メーカーです。

ビルメンテナンスの年収は?

この業界の年収は業務範囲が広いこと、難易度が高いこともあって、保安協会など保安だけの仕事に比べると高い水準となっています。

実務担当者の予定年収で400万円~600万円が目安であり、管理職や技術統括者などの役職求人では800万円~1000万円クラスもあります。

一概には言えませんが、第三種の求人より第二種、第一種が必須の求人の方が予定年収は高い設定となっています。

ビルメンテナンスの応募条件は?

資格としては第三種を取得していれば8割程度の求人には応募出来ます。

その反面、大型商用施設や複合ビルでは第二種、第一種の資格を必須とする求人もあります。

この業界でも電気主任技術者としての実務経験者が歓迎され有利なことは間違いありません。

しかし、資格さえあれば比較的未経験者でも応募できる求人が多くあります。

それは技術的な難易度の低い仕事から高い仕事まで、業務範囲が幅広いためです。

また経験豊富な50代、60代のベテランが活躍出来る仕事もあるため、中高年の採用も積極的です。

ビルメンテナンスの仕事を転職エージェントで探す

設備保全・生産技術

■工場の製造ラインで電気系エンジニアとして働く仕事です。未経験者歓迎もあり。

工場

電気系エンジニアとはどんな仕事か?

職種としては製造ラインの生産技術設備保全となります。あるいは工場全体のユーティリティ管理を担当する仕事もあります。

主な業務としては、設備や製造ラインの導入、立上げに伴う電力の安定供給安全確保、更には電気系トラブルの対策などを行います。

ユーティリテイ管理だと工場全体の省エネ対策を担当することもあります。

 

私が勤務していた半導体工場でも第三種電気主任技術者の有資格者がいて、新規の製造ラインを導入する時は構想検討の段階から参画してもらいました。

何しろ大容量の電力確保は専門的な知識がないと実現出来ません。

まさに電気主任技術者のキャリアを100%活かした、電気系エンジニアとして活躍していました。

主な求人企業はどこか?

主な求人企業としては、自社工場を保有する大手の製造メーカーや、そうした工場に技術スタッフを派遣するエンジニア請負い企業などがあります。

あるいは色々な工場に産業機械や電気設備を販売している企業からも電気主任技術者の求人が多数出ています。

自社製品の販売、設置、立上げ、保守保全に電気主任技術者の資格を持つ電気系のエンジニアが必要なのです。

生産技術・設備保全の年収は?

経験やスキルによってかなり年収に差があります。

資格はもっているけど実務経験が浅い、ほとんどない、と言う場合は300万円~350万円ほどが目安となります。

一方、5年以上の実務経験があるエンジニアについては年収500万円~600万円クラスの求人がかなりの件数あります。

 

更に実務経験に加えて期待される役割がグループリーダー、管理職相当だと年収は700万円~800万円クラスも珍しくありません。

年収が高額になるほどに求められる業務は広範囲になり、また専門的になります。電気主任技術者の資格やスキルだけでこなせる仕事ではなくなります。

高額年収にはマネジメント能力コミュニケーション能力リスク管理能力などが必要とされます。

生産技術・設備保全の応募条件は?

生産技術や設備保全の求人は、ほとんどが電験3種の資格で応募可能です。

電験1種や電験2種が応募条件に出て来ても、必須条件ではなく、歓迎条件に指定されるケースが多いです。

まれに大規模工場や大型プラントで電験1種や電験2種が必須条件に指定されるケースもありますが、件数としてはかなり少ないです。

 

ただ、この業界では単に資格を持っていても実務経験がないと応募出来ません。

生産技術や設備保全では資格より経験の方が重要視されます。

なぜなら電気事業法による電気主任技術者が必要なのではなく、専門知識やスキルを持った電気系エンジニアが必要なのです。

資格は知識やスキルの裏付けとして評価されるだけです。

 

また、半導体や自動車業界などでは工場が海外にも進出しており、海外勤務を含んだ求人も少なくありません。

こうした求人では英会話の能力が求められます。

あなたが電気主任技術者の資格と電気系エンジニアのキャリアを持ち、更にTOIEC600点~730点以上の実力があるなら、高額年収のハイクラス求人にも応募可能です。

生産技術・設備保全の仕事を転職エージェントで探す

火力・原子力発電所

■求人件数が少なく、第一種、第二種の資格が歓迎される分野。でも高額年収が期待できる。

発電所

火力・原子力発電所の転職市場は?

この分野では残念ながら求人件数としてはかなり少ないです。

例えば全国にある10大電力会社では電気主任技術者のキャリア採用はほとんど出ていません。

また新電力参入企業からの求人もあまり出ていません。

そこで転職市場を細かく調べてみると、電力会社からの求人は少ないのですが、電力会社から委託を受けて保守保全を請け負うメンテナンス企業からの求人はそこそこあります。

電力会社が人件費などを考慮してメンテナンスを外部委託しているのです。

火力・原子力発電所の年収は?

この分野は求人件数は少ないですが、その分高額年収の求人が多いのが魅力です。

そしてあまり景気に左右されず、雇用が安定した業界でもあります。

具体的な年収額でみると、経験や役割によってかなり差があって凡そ450万円~850万円といったところです。

特に第一種電気主任技術者を必要とする求人にはやはり高額年収が目立ちます。

ただし、単に資格だけでなくどんなキャリを持っているかによって評価に差がつきます。

火力・原子力発電所の応募条件は?

このジャンルの求人は電気主任技術者としての実務経験が重要視されるため、未経験者の応募はまず不可です。

実務経験3年~6年以上など、具体的な年数を条件にしている求人も目につきます。

そして資格面から見ると、扱う電力が大容量であることから、他の業種に比べて明らかに第一種電気主任技術者、第二種電気主任技術者の要求が多くなっています。

 

全体の求人件数が少ないので、まずは複数の転職エージェントサービスに登録し、好条件の求人を探してもらうことをお奨めします。

発電所の仕事を転職エージェントで探す

再生可能エネルギー業界

■新分野だけに、経験は浅くても若くて新しい技術開発に積極的なエンジニアを求めています。

太陽光発電

再生可能エネルギー業界の転職市場は?

火力発電所、原子力発電所からの求人はかなり限定的ですが、同じ発電業界でも再生可能エネルギーのジャンルは求人が多く出ています。

太陽光発電風力発電バイオマス発電などはまさにこれからの新エネルギーであり発電所の建設、運転、保守保全、そして新技術の開発にエンジニアを求めています。

『産業構造審議会 保安・消費生活用製品安全分科会 第16回電力安全小委員会 』(平成30年3月12日)においても、この分野では人材不足が発生するとしています。

将来的にも可能性のある分野だと言えます。

どんな企業からの求人が多い?

新しい分野だけあって、大手のゼネコンより中堅企業ベンチャー企業からの求人が目立ちます。

例えば、リクルートエージェントでは再生可能エネルギーをキーワードにした求人の、37%は従業員99人以下の企業です。

この分野の求人件数が一番多いのはdoda、次いでリクルートエージェントです。

非公開案件が多いので、まずは無料登録して情報を集めてください。

このジャンルの年収は?

比較的経験の浅い人材の求人も多いせいか、平均で400万円~700万ほどです。

火力や原子力発電に比べるとやや低い設定となっています。

ただし、第一種、第二種の資格を保有し、技術面を統括するような役割の求人では1000万円クラスの求人も出ています。

このジャンルの応募条件は?

このジャンルは新分野であるために、比較的経験の浅いエンジニアでも積極的に採用しようとする企業があります。

既存技術の実務経験も大事ですが、新規の技術開発に積極的に取り組む若いエンジニアも求めているのです。

その為、あなたが電気主任技術者の資格は取得しているけど実務経験はそれほどない、と言う場合でも採用される可能性があります。

 

その一方で、第一種電気主任技術者、第二種電気主任技術者の資格保有者を求める求人も多く、決して若い、経験の浅いエンジニアだけを募集している訳ではありません。

電気事業法に定められた電気主任技術者の専任は必須です。

再生可能エネルギーの仕事を転職エージェントで探す

電気保安業界

■経験者が断然有利な業界です。中高年の転職先としても安定しています。

配電盤

電気保安業界の仕事とは?

企業や家庭向けに電力を安定供給するため、電気施設を点検したりトラブルの時には修理対応をする仕事です。

台風や大雨、地震などの自然災害で電気が使えなくなった時にも復旧に全力を尽くす重要な仕事です。

電気保安業界の転職市場は?

経済産業省 産業保安グループ 電力安全課による平成30年3月12日付報告書「電気保安人材の将来的な確保に向けた検討について」によると、

「保安業界において2045年には第3種電気主任技術者が想定需要18,000人に対して4,000人不足する」

予想となっています。22%の不足が発生します。

 

では、なぜ保安業界で第3種電気主任技術者が不足するのでしょうか。

同報告書によるとその理由は、

『保安業務求人の応募者は多いが、採用されるのは1割しかいない。』

と言う実状があるからです。

せっかく応募者があっても、採用されるのはわずかに1割なのです。

むろん、応募者は電気主任技術者の有資格者ばかりです。

 

ではなぜ有資格者の1割しか採用されないのでしょうか?

同報告書によれば、その理由は、

『即戦力に必要な実務経験の要件を満たしていないから』

なのです。

 

保安法人は即戦力として仕事の出来る、実務経験豊富なエンジニアを求めているのです。

先の報告書では、電気主任技術者の資格は持っているのに実務経験が不足している人が多い理由も分析しています。

早い話、実務経験を積む機会が少ないことがその理由です。

 

例えば、電気主任技術者の資格を持って企業に就職する人は大勢います。

しかし、入社した全ての人が電気主任技術者に専任される訳ではありません。

専任数は限られているため、資格を持ったまま専任されず、経験も積めないままの人が大勢いるわけです。

 

では保安業界で経験を積めるかと言えば、先ほども説明したようにそもそも経験者しか採用されないので、保安業界の中で未経験者が経験を積むことは難しいのです。

 

先の報告書のように、電気保安業界ではこの先電験3種保有者の人材が不足することが予想されています。

あなたがこの業界での転職をお考えなら、ご自分のキャリアで通用するか、まずはそれを転職エージェントに相談してみて下さい。

電気保安協会の採用状況と年収

保安業界の中で、あなたの身近で一番分かり易いのは全国にある電気保安協会でしょう。

北は北海道から南は沖縄まで、10の保安協会があり、350ヶ所の拠点で7,000人のエンジニアが働いています。

 

電気保安協会の仕事は安定しているし、60歳や62歳定年の後も再雇用されて70歳まで働ける環境が用意されています。

転勤もないし、中高年にはぜひお奨めの転職先です。それに自分で独立する道もあります。

 

仕事内容は客先の電気施設を点検し報告書を作成することがメインであり、残業や休日出勤はそう多くありません。

年間休日120日、完全週休2日制の求人が平均的です。

 

各地の電気保安協会の応募条件、採用条件ですが、何と言っても実務経験重視です。

これは全国どこの電気保安協会でも共通です。

 

例えば東北電気保安協会の求人を見ると、次のように応募要件を提示しています。

●第三種電気主任技術者免状をお持ちの方(実務経験4年以上)

●第二種電気主任技術者免状をお持ちの方(実務経験3年以上)

●第一種電気主任技術者免状をお持ちの方(実務経験2年以上)

他の保安協会からも同様の応募要件が複数出ています。

ここで言う実務経験とは、電気主任技術者として任命された実務経験を指します。

 

次に電気保安協会の年収ですが、それほど高くありません。

各地の電気保安協会の求人情報を見てみると、こんな事例が出ています。

・25歳 330万円
・30歳 400万円
・40歳 450万円
・45歳 480万円
・55歳 450万円

他業種で電気主任技術者の第一種や第二種でそれなりのキャリがある人は恐らく上記条件よりもっと多い年収があるはずです。

従って年収だけを見ると電気保安協会への応募はさほどメリットを感じないかも知れません。

 

ここは年収以外の福利厚生、労働時間、休日、転勤など、あなたのライフワークバランスを考えた上で転職先として候補に入れるかどうか、考えてみて下さい。

 

また、電気保安協会以外にも客先から委託を受けて電気主任技術者を派遣する保全請負い企業も多くあります。

こうした企業の方が年収としては高くて凡そ400万円~600万円といったところが相場です。

ただし、あなたが第2種まで取得していないと求人の選択肢は狭いです。

求人の半分近くは第2種の資格保有を要求しています。

 

それから保安業務の転職先として、公務員と言うのもアリです。

全国の自治体では公共工事や公共施設の設備保全に電気主任技術者の資格を持つ人材を募集しています。

自分で保全活動を行うと言うより、外部業者の選定から見積、工事計画作成、工事の監督といった仕事になります。

公務員の場合、年収は民間に比べてそう高い訳ではありませんが、何しろ身分は公務員です。

公務員採用は地元のハローワーク自治体のホームページ市報などに求人情報が掲載されます。

常時募集している訳ではないのでこまめにチェックして下さい。

電気保安業界の仕事を転職エージェントで探す

プラントエンジニア

■スケールのでっかい仕事がしたい、海外で活躍したい、そんなあなたにお奨めの転職先です。

プラント

プラントエンジニアの仕事とは?

プラントとは、一般的には製造設備を含めた大規模な製造工場を指します。

プラントの種類には化学プラント、発電・エネルギープラント、食品プラント、医薬プラント、水処理プラントなど様々なものがあります。

それらのプラントでは大容量の自家用電気工作物があり、電気事業法によって電気主任技術者を専任する必要があります。

そこに電気主任技術者の需要がある訳ですが、それ以外にもプラントの企画、設計、施工、運転、改善改造を担当する電気エンジニアとしての需要も高いものがあります。

プラントエンジニアの求人状況

電気主任技術者を必要とするプラントエンジニアの求人件数は非常に多く、また幅広い業種、業界、職種にまたがっています。

市場も国内だけでなく、アジア諸国はむろん、アフリカ、中東、南米など世界中に広がっています。

 

私はプラント業界の動向調査のため、一般財団法人エンジニアリング協会からリリースされた『2019年度 エンジニアリング産業の実態と動向』を購入しました。

プラントデータ

 

このデータによると、プラントエンジニアは人材不足であり、どの企業も人材確保のために新卒採用と合わせてキャリア採用にも力を入れ、即戦力となる優秀なエンジニアを求めています。

 

では、どんなプラント業界がエンジニアを募集しているのでしょうか。

私が大手転職会社6社から400件以上のプラントエンジニア求人情報を調べたところ、こんな結果となりました。

●化学プラント 27.6%

●石油・ガスエネルギープラント 16.3%

●産業施設プラント 16.3%

●発電プラント 12.8%

●環境プラント 9.2%

●鉄鋼・非鉄金属プラント 6.4%

●その他 11.4%

プラントエンジニアの年収

プラントエンジニアの年収は他の職種以上に幅が広く、経験の浅いエンジニアだと300万円~400万円、経験豊富なマネジャークラスになると800万円~1000万円超えも全く珍しくありません。

平均的な年収で言えば500万円~850万円といったところです。

ただし、今も説明したように経験や年齢、能力によってかなり差があります。

管理職候補の求人や、プロジェクトリーダーの求人では高額年収が予定されています。

あるいは海外の大型プラントを担当するような求人も高額年収が設定されています。

 

プラントエンジニアの中でもメンテナンス職はやや年収は低目で400万円~500万円が目安です。

その代わり仕事の需要は安定しています。

新規のプラント工事はそうそう多くありませんが、いったん完成したプラントには保守保全の需要が継続して残るからです。

プラントエンジニアの応募条件は?

電気主任技術者として専任される求人では電験1種、電験2種の資格を必要とする求人が多くなっています。

一方、専任以外のエンジニア業務では電験3種の資格があれば応募可能な求人がほとんどです。

 

またプラントエンジニアの求人の多くは、何等かの形でプラントに関わった経験者を募集しています。

電気主任技術者として保安業務や、工場のユーティリティ保全などの実務経験があれば応募可能な求人がほとんどです。

 

この仕事は総合力を必要とする仕事であり、メンタルの強さ環境への適応能力コミュニケーション能力危機管理能力なども必要です。

プラントエンジニアは電気主任技術者の資格を活かす転職先ではありますが、まずプラントエンジニアそのものに強い思い入れがないと転職はうまくいきません。

 

プラントエンジニアの求人に応募するにはかなり周到に業界情報、企業情報を集める必要があります。

あなたが自分一人でそうした情報を集めるのはかなり困難です。

業界情報、企業情報に精通した転職エージェントのサポートを活用する転職活動をおすすめします。

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施工管理

■高額年収も可能だが適性、資質が問われる仕事

施工管理の仕事とは?

施工管理は工場やビルなどの建設現場で、工事が計画書通りに進むよう、品質管理コスト管理進捗管理はむろんのこと、作業者の安全管理を行う仕事です。

そして電気事業法では事業用電気工作物の工事監督は電気主任技術者が行うと定められています。

それゆえ、施工管理の求人に電気主任技術者の需要があります。

主な求人企業はどこか?

主な求人企業としては大手ゼネコン建設会社不動産会社プラント関連企業などです。

要するに工事を請け負う企業から施工管理の求人が出ます。

施工管理の年収は?

施工管理の年収は実務経験によってかなり差があります。

dodaの職種図鑑によれば、施工管理の平均年収は445.8万円です。

求人ボックスによれば471万円で、この辺りが目安の年収となります。

規模の大きな工事や工程の複雑な工事の施工管理が出来れば、より年収が高額な求人の選択が可能となります。

 

例えばリクルートダイレクトスカウトのようにハイクラス限定の転職エージェントでは、1000万円クラスの求人が多数出ています。

高額年収の多くは大手ゼネコンやビルマネジメント企業からの求人で、マネージャー、管理職候補の人材を求めています。

反面、経験の浅いエンジニアの場合だと予定年収は300万円~400万円ほどになります。

施工管理の応募条件は?

ほとんどの求人は電験3種の資格で応募可能です。

ただし、発電所大型インフラの建設に関わる求人では電験1種電験2種が必要となります。

電験1種の資格があればどんな求人でも万全ですが、かなりハードルの高い資格なので簡単には取得できません。

それだけに価値が高いとも言えます。

 

また、電気工事の施工管理に関しては電気工事施工管理技士と言う言う資格もあります。

こちらは電気主任技術者と異なり、事業用電気工作物を設置しない工事にも必要となる資格です。

従って求人件数も電気工事施工管理技士の方がかなり多いです。

電気主任技術者と電気工事施工管理技士の両方の資格を保有していると施工管理の転職では断然有利と言えます。

 

施工管理の仕事はかなり向き、不向きがハッキリした仕事です。管理者として多くの作業者をまとめたり、顧客や業者との交渉もあります。

任された工事が計画通りに進むよう、あらゆる方面からの気配り、危機管理が要求される仕事です。

一人でコツコツやるのが好き、人と話すのは苦手、と言う人には向かない仕事です。

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まとめ

かなり長文の記事になりましたが、電気主任技術者の資格、キャリアを活かせるおすすめの転職エージェントを7選紹介しました。

また、それらの転職エージェントに多い求人を7つのジャンルに分けて解説しました。

電気事業法による電気主任技術者として転職するか、それとも電気系エンジニアとして生産技術や設備保全の仕事を選ぶか。

まずは転職エージェントに無料登録した上で、具体的な求人案件を見ながらじっくり検討してください。

転職のプロであるキャリアアドバイザーが非公開案件も含めてあなたに最適な求人を提案してくれます。

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